自然の力を引き出す、
備前焼のフードコンテナ誕生
備前焼作家
「一陽窯」木村肇×名刀味噌本舗
2026-01-17
古くから種の保存や水甕(みずがめ)として使われてきた備前焼は、呼吸する器とも呼ばれています。釉薬(ゆうやく)をかけず、登り窯で約10日間かけてゆっくり1200℃まで温度を上げ焼き締めるので、強度や保温力がとても高いのが特長。また、内部に無数にある微細な気孔が、天然の微生物にとってはとても住みやすく、「発酵」を穏やかに導いてくれます。乳酸菌や酵母を住まわせ、繰り返し使うことで器自体が育ってゆく、ひしお作りに適した器です。備前焼のフードコンテナで仕込んだひしお は、まろやかな仕上がり。芳醇な香りと風味を存分に楽しめます。
「備前焼フードコンテナ」は、両手にすっぽりとおさまる使いやすい大きさです。多孔質の素地は麹菌が心地よく過ごせる環境を備えており、発酵をやさしく支えます。
醤油や味噌の原点ともいわれるひしおは、五感を使いながら「おいしく育ちますように」と愛情をこめて育てる発酵調味料です。炊きたてのご飯にのせるのはもちろん、野菜スティックにそのままつけても美味しくお召し上がりいただけます。
長船、備前のエリア、
地域がつなぐものがたり
岡山県備前市伊部(いんべ)で、その土地の粘土を使い、赤松を焚いて器をつくる備前焼窯元 一陽窯。作り手である木村肇 さんとの出会いは、友人の畑がきっかけでした。
自然に囲まれた場所で交わした何気ない会話の中に、ものづくりへの姿勢や考え方に通じ合うものを感じた瞬間でもあります。
お互いに考え、話すのは、日本の気候風土の中で育まれてきた発酵文化について。目には見えない微生物の働きや、時間とともに変化していくミクロの世界に思いを重ねながら、これからの暮らしに寄り添う「醗酵のかたち」を探求しています。
写真左から松尾文章(名刀味噌本舗)、高原陽平(名刀味噌本舗)、木村 肇(一陽窯)、高原隆平(名刀味噌本舗)。
日本六古窯の一つである備前焼は、釉薬を使わない素朴な自然美が魅力です。使われる土はきめ細かく、松割り木で長時間焼き固められることから、器は堅牢で保温効果が高いとされています。
暮らしに寄り添った器を作り続けている一陽窯の木村さんは、ワインを好み、自ら料理も手がけています。
ものが生まれた原点や歴史、そしてその先にあるものについて語り合う時間は実に楽しく、ものづくりの話は尽きることがありません。
まろやかな仕上がりのひしおづくり。
暮らしに発酵を、育てる楽しみを。
万葉集でも詠まれているという、なめ味噌の一種「ひしお」は、ひしお麹と醤油、水を混ぜて発酵させた天然の調味料です。麹菌の持つ強力な酵素力で食品を美味しくしてくれます。作り方はとても簡単。材料を混ぜ、毎日かき混ぜて2週間で完成。微生物は生きているので、目で見て、肌で感じ、手をかけて、育ててあげることが大切です。円筒型のフードコンテナは、手でかき混ぜやすく日々の手入れがしやすいサイズ。家に住みつく微生物、手入れする人自身の常在菌や体温でその家ならではの自家製ひしおが出来上がります。日本に昔からあった伝統文化「発酵」を毎日の暮らしに。あなた好みのひしおを育ててみませんか。
出来上がったひしおは、フードコンテナのまま冷蔵庫に入れて保管します。すっきりとおさまる「備前焼フードコンテナ」は、多孔質の素地に住みついた乳酸菌や酵母が自然の力を引き出し、色や香り、うま味をより一層深めてくれます。
愛情をこめて育てた自家製ひしおは、ごはんのおともにもぴったり。ニンニクや調味料と混ぜ合わせて、自分流にアレンジして楽しむのもおすすめです。
一陽窯 木村 肇